2012年 インフルエンザ動向

2012年 あけましておめでとうございます。

昨年は今まで体験したことのない衝撃に、生きる意味に関して深く考えさせられました。そして人と人との繋がりが生きる上でとても大切なものだと再認識するとともに、今年は病気になりにくい体作りの方法を通して、少しでも地域や社会に役立てるよう努力したいと思います。

 

最近は厳しい寒さと乾燥の継続で体調を崩される方が多い一方、私が診療している範囲においてインフルエンザの流行がほとんどないように感じます。実際、厚労省のインフルエンザ流行レベルマップでも昨年、一昨年の同じ時期より明らかに、警報や注意報の出ている都道府県が少ない状況です。

( 国立感染症研究所 感染症情報センター:https://hasseidoko.mhlw.go.jp/Hasseidoko/Levelmap/flu/index.html
 
 
 2012、11、10年 第2週の比較
 

昨年の大地震、台風などの自然災害による様々な影響からより多くのインフルエンザが発生すると思いましたが違うようです。

予防が良くできているのかワクチンがいいのか免疫力がアップしているのか原因はわかりません。ただワクチンに関しては接種される方々が前年度より少なく在庫も余ってきているようです。このまま流行らずに今シーズンは終わってほしいと願いたいところです。しかし、定点医療機関(5,000施設)からの報告で2012年第1週の定点当たり報告数は3.76(患者報告数18,341)となり1を超えてきたので流行が始まったと判断されます。よって今後1月下旬から2月にかけてピークが予想されるので十分予防に気をつけるか、再度駆け込みでワクチンを接種するか考えどころです。

予防としては、野菜とタンパク質を中心とした食事をとり、体を冷やさないようにすることが基本ですが、食事が不規則になる場合はビタミンCを毎日1000mgは取っておいた方がよいでしょう。ビタミンCには抗ウイルス作用があり、特にビタミンC点滴をされている方は風邪やインフルエンザにほとんどかかりません。仮にかかったとしても40gほどの点滴で症状がなくなってゆきます。

一方、漢方的には発汗療法といって、体の表面を温める作用のあるもの(麻黄、桂枝など)を用いて体温を上げて発汗を促し、ウイルスの増殖を抑えて病気を治す方法があります。

麻黄は発汗作用があり、これに血行を良くして体表を温める作用のある桂枝を配合した麻黄湯がおすすめです。しかし、体力がなく麻黄が飲めない人、老人、心不全、低血圧症の人は参蘇飲、苓甘姜味辛夏仁湯などを用いたほうが良いです。

 

このさむい季節が早く過ぎることを願っています。